渡米してクレジットカードを作ろうとしても、アメリカでのクレジットヒストリーがないため、申請は却下されてしまいます。そんなアメリカ1年生のための対策を紹介します。
(クレジットヒストリー・スコアについて「クレジットヒストリー・スコアとは?作り方・上げ方」も併せてご参考ください。)
【対策】
- 配偶者がある程度の期間アメリカで生活していてクレジットヒストリーがある場合、夫婦共同名義のクレジットカードを作る。
- クレジットヒストリーがなくても作れるクレジットカード(セキュアカード含む)を作る。
アメリカに既に配偶者がいて良好なクレジットスコアがある場合は①がおすすめです。
そうでない場合、以下4つのクレジットカードは、日本での勤務情報などを考慮して審査がなされるため、アメリカのクレジットヒストリーがなくても作成できます。
【アメリカで最初に作るのにおすすめのクレジットカード4選】~日本の情報をもとに審査~
①American Express
アメリカンエクスプレスはGlobal Card Membershipというサービスを提供していて、日本のアメックスカードのクレジットヒストリー(最低3か月分必要)をもとにアメリカのアメックスカードの審査をしてくれます。渡米前に日本でアメックスカードを作って使用してクレジットヒストリーを構築し、Global Card Membershipでアメリカのアメックスカードを作りましょう。(2020年8月16日現在、日本のアメリカンエクスプレスには年会費無料のカードはありません。)
②ANA Card USA(ビザカード)
- 年会費70ドル
- 初回利用ボーナス5,000マイルあり。
- カードの利用1ドルごとに1マイル貯まります。
- 家族カードは無料で作れます。
- 無料でFICOのクレジットスコアを確認できます。
③JAL USA Card (マスターカード)
- 初年度年間費無料、翌年から20ドル
- (2020年9月末までキャンペーン)アカウント開設後3か月以内に5,000ドル利用するとボーナス10,000マイルあり。
<ANA・JALカード共通事項>
- 申し込み時にソーシャルセキュリティナンバーがなくてもOK(クレジット構築するためには、ソーシャルセキュリティの登録が必要)
- 申し込みは渡米予定日90日前から受け付けているが、カードの発行は渡米後。
- 支払いに米国の銀行口座(Checking Account)が必要。
- 米国外での利用手数料(外貨換算手数料)3%
④Premio(マスターカード)
2つのコースから選べます。
(1)Premioカード
- 年会費無料
- 初年度年会費無料、その後は年間50ドル
- 全てのカードの利用に対して1%キャッシュバック
<両方共通>
- 米国外での利用手数料(外貨換算手数料)無料
- 日本語と英語によるカスタマーサービス(24時間対応)
他の選択肢として、Secure Cardがあります。
Secure Cardはクレジットカードなので、クレジットヒストリーを構築できます。Secure Cardの特徴は、①Security Deposit(預り金)を払う必要があること、②与信枠が低いことが挙げられます。要求されるSecurity Depositの金額は、カードや与信枠によって異なります。
【おすすめのSecure Card2選】
①Bank of America Cash Rewards Secured(ビザカード)
- 年会費無料
- Security Deposit 最低300ドル(最高4,900ドル)…定期的に口座はレビューされ、クレジットヒストリーが良ければSecurity Depositは返還される。
- 選んだカテゴリーにおける買い物について、3%キャッシュバック…カテゴリー(ガス、オンラインショッピング、ダイニング、旅行、ドラッグストア、家修繕など)
- スーパー及びWholesale clubsにおける買い物について、2%キャッシュバック
※Quarterで金額に上限あり(①②合計で2,500ドルまで)。上限を超えた分については1%キャッシュバック。
- その他買い物について、1%キャッシュバック
- 無料でFICOのクレジットスコアを確認できる
- 米国外での利用手数料(外貨換算手数料)3%
②Capital One Secured Master Card
- 年会費無料
- Security Deposit 49ドル, 99ドル, 200ドルから選べる。49ドルで与信枠200ドルを与えられる。Security Depositの金額が大きいほど与信枠も大きくなる。
- CreditWiseで無料でクレジットスコアを確認できる
- 米国外での利用手数料(外貨換算手数料)なし
DiscoverのSecure Cardもありますが、使用できない店もあり若干不便なので、最初のクレジットカードとしてはおすすめしません。1枚目はビザかマスターカード、2枚目以降でDiscoverも検討すると良いでしょう。
【まとめ】
- 年会費と米国外での利用手数料(外貨換算手数料)無料はCapital One Secured Master CardとPremioカード
- キャッシュバックがあるのはBank of America Cash Rewards Secured(1~3%)とPremioカード(1%)
- 与信枠が少ないのが嫌ならアメリカンエクスプレス、ANA・JALカード、Premioカード
上記の中からクレジットカードを作成してクレジットヒストリーを構築し、クレジットスコアGood以上を目指しましょう。
(以上、2020年8月16日現在の情報をもとに執筆。)